投資信託のリスクの種類!

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将来の資産形成するために投資信託を利用している方も多くいらっしゃると思います。その投資信託には様々なリスクがあります。今回は、その投資信託のリスクに関して紹介します。ところで、リスクというと一般的なイメージでは元本割れしてしまう可能性のことを言いますが、本来リスクというのは、不確実性ということを指します。要するに、標準偏差です。平均からどの程度乖離する可能性があるかを示すものである。



 

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投資信託のリスク

ここからは投資信託におけるリスクを一つずつ説明していきます。

①価格変動リスク

投資をする株式や債券の時価が変動することによって、投資信託の基準価格が変動してしまうことです。これはわかりやすいですよね。例えば日経225に連動するように組成された投資信託であるのであれば、日経絵平均株価が変動すれば、その分投資信託の価格も変動します。日経平均株価の場合には、ファーストリテーリングの株価の変動が、日経平均株価の変動に大きく影響を与えるので、もしファーストリテーリングが大きく下落すれば、日経平均株価も大きく下落します。このように投資対象となっている株や債券の時価の変動によって、投資信託の基準価格が変動することを価格変動リスクと言います。

 

②為替リスク

投資をする有価証券が海外の物であった場合には、その国との為替レートの変動によって円換算したときに投信の基準価格が変動してしまうことです。例えばNYダウに連動するように組成された投資信託を見ていきましょう。現在のNYダウは約26000ドル付近を推移しています。そして、現在のドル円相場は1ドル=108円くらいを推移しています。
このような外国証券に投資をする投資信託で為替ヘッジを行わない投資信託の場合には、為替レートの変動をもろに受けます。例えば、仮にNYダウが変動しなかったとします。そして為替レートが108円から107円に円高になったとします。そうすると、その分円換算でのNYダウの価格は下落します。そのため、投資信託の基準価格も下落します。逆に1ドル108円から109円に円安になると、その分円換算でのNYダウの価格は上昇するので、その分投資信託の基準価格は上昇します。このように、為替レートの変動によって投資信託の基準価格が変動することを為替変動リスクと言います。

 

③信用リスク

投資信託が運用対象としている会社や国が破綻してしまうリスクです。これは債券型の投資信託の場合には非常に大きな要因になる場合があります。もちろん株式においても大きいですが、債券の場合には、もともとの性質上投資先の信用力に投資をする性質があるからです。
このように、会社や国が破綻する場合には、その企業は債券に対して責任を持ちますので、歩いてぢは償還されるでしょうが、元本確保されるとは限りません。また、株式の場合には弁済順位が最低順位なので、場合によっては投資元本は0になってしまう可能性も十分にあります。
また、投資先の企業が倒産をしなくとも、投資先の関連企業が倒産してしまった場合を考えてみます。破綻してしまったのは、関連会社ですが、投資先の企業もビジネス的には密にかかわっています。そのため、その倒産が連鎖的に他の企業の株価の下落にまで影響を充てる可能性があります
このように信用リスクは普段の経済情勢の場合には大きくは影響を与えない要因ですが、大きく経済が揺らいだ時に非常に大きなリスクになる可能性があります。

 

④流動性リスク 

投資信託を換金する時に、買い手が見つからないために、著しく低い価格で売却しなければならなくなったり、あるいは、売却できないリスクのことを言います。。おそらくこれが一番わかりにくいものだと思います。
一つ想像してください。現在投信を保有していて、それを換金したくなりました。その換金金額はいったい誰が支払っているのでしょうか? 運用会社ですか? いいえ。換金金額は市場の買い手が支払っています。ということは、現在の価格において買いたいという人が一人も居なければ、買いたいという人が現れるまで基準価格を下げなければなりません。このように換金したいときに換金できないために著しく低い価格で換金しなければならないことを流動性リスクと言います。
これも、上記の信用リスクと同様、通常の場面では見られることはありません。しかし、リーマンショックのような金融危機の場合には、このようなリスクが大きく顕在化します。

 

⑤カントリーリスク

投資をしている国(特に新興国)で、政治的あるいは経済的な事象によって、その国の株式等に投資をしている投資信託に売りが集まることによって、投資信託の基準価格が大きく変動すること。これもわかりにくいものですが、特に新興国に投資をしている場合には注意したいものです。最近で言えばトルコリラが大暴落しましたが、あれはアメリカとの外交問題で、去年の8月あたりに今までトルコリラ円相場が90円台であったものが、一気に10円台にまで暴落しました。このように、外国の政治的問題によって、為替などが急激に変動することによって、投資信託の基準価格が急激に変動することをカントリーリスクと言います。

 

⑥インフレリスク

国内で非常に大きなインフレが起きた時に、投資をしていた投資信託がそれ以上に上昇しない場合には、実質的な損をしてしまうことです。これもかなりわかりにくいものです。現在では、インフレ率がほとんどないですし、ここ数十年デフレが続いていたので、あまり意識することがないですよね。しかし、今後アベノミクスの政策によって年率2%のインフレ率を達成しようとしています。その場合には10年後には、通貨の価値は現在の20%程度下落してしまいます。その間に投資をしていて、10%の利益を出せたとします。名目的には10%の利益になりますが、物価上昇率を考えた実質的な利益で見ると10%の損失です。このように、インフレが進むことによって、投資効果が薄れてしまうことをインフレリスクと言います。

 

⑦分配金にかかるリスク

投資信託には分配金を出すものがありますが、分配金は必ずしも運用益から出すものではない。運用がうまくいってないときに出す可能性もあり、その時に個別元本が大きく下落してしまうリスクのことを指します。そのため、運用がうまくいっていないときに分配金を出すことで、その後運用がうまくいったときにその分の運用益を受け取ることができないという機会損失につながる可能性があることです。
このリスクなくすために、分配金は受取型ではなく、再投資型で選択するようにしましょう。というよりも、本当はできる限り分配金が出ない投資信託で投資をした方が良いと思います。

 

⑧資産配分に関わるリスク

投資信託には、株式だけで運用を行うという投資信託もあれば、株式と債券を半々で保有し運用を行うという投資信託もあります。また、株式型のアクティブファンドの場合には、特定の業種に対する資産配分の比率を高めて運用を行う場合があります。このように、資産配分を変更して運用を行う投資信託には、それ特有のリスクがあります。
例えば、バランス型の投資信託には、景気の状況に合わせて、資産配分を変更する投資信託があります。株価が大きく下落しそうな場面で、株式の割合を低くすることができればよいですが、出来ない場合もあります。また、株価が大きく下落してしまった後に、そのリスクの高さから、債券の割合を低めることができずに、株価の回復の波に乗ることができずに、基準価格が回復しない場合もあります。

 

⑨先物取引利用に伴うリスク

先物取引を利用することで、本来の投資元本では挙げられないほどの利益を上げることができる場合があります。しかし、この場合には、投資信託の基準価格は通常の先物取引を利用しない投資信託よりも大きな値動きになります。
これにより投資信託の基準価格が大きく下落してしまう可能性もあります。このようなリスクのある投資信託は、最近になって多く出てきました。いわゆるレバレッジを効かせた投資信託です。また、また、他のバランス型の投資信託や株式型の投資信託の場合には、コロナ以前の価格に戻っているのに対して、こういった投資信託はコロナ前の価格までは戻っていないのです。
先物取引を使ったレバレッジ効果を持った投資信託にはそれ特有のリスクがあります。



 

今回の内容は以上です。
投資をするときには様々なリスクがあり、それがわかっていないことは元本割れの可能性を大きなものにします。日本人は高利回りな投資が非常に好きですが、高利回りな投資にはそれなりに大きなリスクがつきものです。トルコリラ建て債券投資やFXで非常に大損をした人もいます。儲かる可能性には、その分損する可能性があることにも注意してください。

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