マーケットインサイト ~株価~

みなさん、こんにちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

さて、今回の記事では、基本に戻って書いていこうと思います。

この記事を書いているのは2020年210月31日ですが、

今週はアメリカの7-9月期のGDP速報値が出ました。

ニュースでは、年率+33%と戦後最大の伸びだったそうです。

しかし、それに伴って株価は上昇するのではないかと考える人もいるかもしれませんが、

ことはそう単純ではないんです。

 

今回の記事では、

①株価とは何なのか?

 ②株価はどのように動くのか?

という2点で記事を書いていこうと思います。



 

Contents

株価とは何なのか

では、まず「株価」について説明します。

株価とは、一般的に企業の価値を数値化したものとして認識されていますが、

今回私が言いたいことは、その企業の価値がどうのこうのということではありません。

そうではなく、「株価=先行指標」であるということです。

つまり、投資家視点としての株価ではなく、

経済指標としての株価を考えていただきたいです。

 

先行指標とは?

上記で株価=先行指標であると書きましたが、

経済指標は、大きく3つに分けて考えることができます。

①先行指標

②一致指標

③遅行指標

それぞれの指標がどのように算出されてくるのかというと、

実体経済に対して、その指標の発表が早いのか、遅いのか、それとも一致しているのか

ということによって、分類を行います。

 

つまり、先行指標の場合、例えば、実体経済が今後良くなると多くの人々が考えている時には、

それに伴い、企業の設備投資が増えたり、政府や大企業の要人の発言がよくなったりします。

そうすることで、実体経済に先行して、株価が高くなるわけです。



 

株価はどのように動くのか?

上記で、株価というものは先行指標であることを説明しました。

先行指標である株価を動かすものは何でしょう?

 ①期待

 ②実体と期待値の乖離

 

 期待とは?

株価を動かす要因の一つとして、上記で期待というものを上げました。

期待とは何なのか?

期待とは、今後経済や企業活動がどうなっていくのかというという期待です。

実体経済がよくなくても、経済が今後回復すると考えるのであれば、

株価は上昇していきますし、

現在経済が良い状態であっても、今後経済が悪くなると考えるのであれば、

それにより株価は下落していきます。

つまり、今後の経済や企業活動に対して、

人々が考えることによって、株価が動くことです。

 

実体と期待値の乖離とは?

株価は、期待ばかりによって左右されるわけではありません。

期待に対して、実体がどうなっているのかということによって

 フィードバックしています。

例えば、経済が今後数か月の中で良くなっていくと考えている場合には、

株価はその期待をもとにして、上昇していきます。

しかし、その期のGDPの速報値が思ったほど伸びていなかったり、

有効求人倍率が思ったほど回復していなかったりなど、

経済情勢が芳しくない場合には、それにより期待を修正をしなければなりません。

それにより一時的に株価は調整が起きます。

 

みなさんにはこういう経験はありませんか?

例えばA社という企業の株式に投資をしていて、今期は好決算になる予想しています。

決算を迎えて、実際に好決算であることが発表されました。

しかし、株価はあまり上昇しなかったということです。

 

これは、すべて上記の期待と実体の乖離の原則によって説明できます。

仮にあなたがA社の決算が良くなると予想しているのであれば、

多くの投資家も同じようにA社の好決算を予想しています。

その期待感に伴って、株価は上昇していくと考えられます。

そして、決算が発表されて、実際に好決算であったとしても、

それはあくまで投資家の予想の範囲内であったとします。

この場合には、投資家は買いのポジションは取らないですよね。

逆に、思った以上に好決算であった場合には、株価は上がりますし、

思ったほど好決算ではなかった当場合には、下がります。

 

これが、株価が期待と実体の乖離によって動くということです。

 

今回の内容は以上です。

株価は期待の中で生まれていき、
実体により調整されていくことを繰り返していきます。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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