年金と貯蓄について改めて考え直しませんか? 国民年金基金について

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さて、今回の記事では国民年金基金について書いていこうと思います。国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者が加入することができる年金制度です。また、年金というと、自分で貯蓄していた方が良いと考える人もいるようですが、それは誤解ではないかと思います。

今回の記事はこちらの本を参考にして書いています。

Contents

貯蓄と投資と年金

まず年金についての最初の誤解について考えていきましょう。

年金は将来的に支払った分、受け取ることができないから、自分で貯蓄したり、運用をした方が効率よく貯めることができるのではないかと考えてる人がいるかもしれません。しかし、この年金というものと、貯蓄と投資というものには大きな違いがあります。

それは、ストックとフローという考え方です。

つまり、貯蓄や投資というものは、自分で資金を貯めていくことで、将来的に生活費が足りなくなった時や何かあった時の資金として取り崩すものとしての性格があります。そのため、貯蓄や投資の場合には、予定以上に使ってしまう場合には、資産として貯めている金額が大きく減ってしまう場合もあります。

逆に、国民年金、厚生年金、国民年金基金などの年金は基本的には終身年金です。つまり、確定年金などの支払いが保証されている年金を除いては、生きている限り毎月あるいは隔月で年金を受け取ることができます。逆に、年金受け取り中に死亡してしまうと、それ以降は年金を受け取ることができないというものです。そのため、毎月の収入としての貯めたお金というものよりも、定期的に得られる収入という面が強くなります。

以上のような点から、貯蓄や投資はストックであるのに対して、年金はフローであると考えることができるのです。

国民年金基金とは?

その中で国民年金基金とは、どのようなものなのでしょうか?

冒頭で、国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者の未加入することができる制度であると書きましたが、国民年金の第2被保険者の場合には、国民年金だけではなく、厚生年金にも加入しています。そのため、第2被保険者である会社員や公務員は国民年金基金には加入することができないようになっています。

第1号被保険者である、主に自営業の人やフリーランスの人の場合には、厚生年金には加入することができません。そのため、将来的に受け取ることができる年金額は、厚生年金を受け取っている人たちと比べるとどうしても低くなってしまうのが現実です。

だからこそ、そのフロー部分を厚くするために、第1号被保険者は国民年金以外の手段を考えなくはいけません。その手段の一つとして、国民年金基金があります。

実際にどのくらい年金を受け取ることができるか気になる方は、下の画像をクリックしてください。

国民年金基金に加入することのメリットは?

上記で国民年金だけでは、老後の生活にはかなり不十分であると言えます。仮に、国民年金に20歳から60歳まで全期間でしっかり保険料を納めていたとしても、年金額は満額で780,900円です。毎月の金額に直すと、約65,000円です。夫婦で受け取っていたとしても、毎月たった13万円です。老後の生活をそれのみで行うのはなかなか難しいのではないでしょうか? そうした中で、国民年金基金に加入することのメリットとして、以下の5つの点が挙げられます。

メリット1 終身年金が基本

65歳から受け取ることができる終身年金が基本となっています。そのため、長い老後生活に対して大きな備えとすることができます。つまり、生きている限り年金を受け取ることが出いるということであり、これは国民年金や厚生年金と同じです。会社員や公務員の場合には厚生年金に加入しているので、この国民年金基金による終身年金のメリットは自動で享受することができます。

メリット2 年金額が確定し、掛け金も一定である

加入時に支払った掛け金によって、将来受け取ることが得切る年金額は確定します。また、口数を変更しない限り、掛け金額が掛け金払込期間終了まで変わることがありません。

メリット3 税制上の優遇があります

国民年金基金の掛け金は全額、社会保険料控除の対象になり、所得税の控除になり、節税効果があります。また、受け取る年金は公的年金等控除の対象になるので、受け取るときの節税効果もあります。また、もし年金を受け取る前に加入者がなくなってしまった場合には、遺族一時金が発生しますが、この遺族一時金が全額非課税になります。

メリット4 万が一の時には家族に一時金

上記でも書きましたが、加入者が早期に亡くなってしまった場合には、遺族に遺族一時金が発生します。そのため、掛け捨てにはなりません。

メリット5 自由なプランを設計することができる

国民年金基金は、最初の一口は終身根金に加入することが決まっていますが、2口目以降は7種類の年金の種類から自由に選択することができます。そのため、年金額が受給期間などを自由に調整することができるのです。また、掛金は年度分を前納することができ、前納することで掛け金が割引されます。

掛金と年金額はどのくらい?

掛け金額は、現在の年齢ごとに代わってきます。

男性でも女性でも、一口目は、34歳までに加入した場合には受け取る年金は毎月2万円になり、44歳までに加入した場合の年金額は毎月15,000円になり、それ以降に加入した場合の年金は10,000円になるという構図になっています。そして、それぞれの年齢によって、毎月の掛け金は決まっています。

2口目も同様です。男女ともに、34歳までかそれ以降で年金額が変わってきます。34歳までであれば、1万円になりますが、それ以降である場合には、毎月5千円になります。それぞれの年齢や加入する年金の種類によって毎月の掛け金が変化してきます。

具体的に掛け金を知りたい方は、以下のリンクを見てください。

https://npfa.or.jp/check/table.html

掛金には上限があります。

国民年金基金はこのように、65歳以降の年金として、国民年金に上乗せして受給することができる制度になります。しかし、もちろんということもできますが、掛金には上限があります。

それが、毎月68,000円です。しかし、この68,000円は少し注意しなければなりません。

個人型確定拠出年金の掛け金と合算した金額で、上限が68,000円になります。なので、個人型確定拠出年金の掛け金が68,000円であるのであれば、国民年金基金には加入することはできなくなります。

まとめ

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。

国民年金の第1号被保険者の場合には、老後の収入は国民年金のみになります。国民年金だけでは、老後ん収入は問すごく少ないと考えることができます。また、フリーランスなどで生計を立ててる場合には、老後も同じように稼ぐことができるかなんてわからないと思います。

国民年金基金は若いころに加入していた方が、毎月の掛け金も少なく、また、その後受け取ることができる年金額も多くなります。

また、国民年金基金の掛け金は、個人型確定拠出年金の掛け金と合算して68,000円が限度額になります。しかし、個人型確定拠出年金と国民年金基金は、全く違うものになります。

個人型確定拠出年金はストックであるのに対して、国民年金基金はフローになります。このような違いがあります。

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