配当金を得る投資手法 定期的なキャッシュはありがたいが、、、、

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この記事を開いてくれてありがとうございます。

運用を行うときの利益には、キャピタルゲインとインカムゲインの2種類の利益がありますが、今回は、インカムゲイン(=配当金)について書いていこうと思います。

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配当金とは?

投資先の企業が定期的に株主に対して、支払う現金のことです。

企業によっては、この配当金がものすごく大きかったり、あるいは、全く支払うことがない企業もあります。日本株でいえば、2021年10月1日時点では、明和産業の配当利回りが12.52%で1番大きかったです。(予想配当利回り)

https://diamond.jp/articles/-/242469参照(2021.10.30)

配当金は基本的には企業の利益を原資としていますので、企業が赤字であるのであれば、配当金が支払われないことや、あるいは、大きく配当金を減らす(減配する)場合もあります。逆に、順調に利益を伸ばしている企業は、配当金を増やして(増配して)いることもあります。

配当金の大きさを示す指標とは?

上記で、明和産業が12.52%の配当金を出す予想がされているということを書きましたが、配当金の大きさを示す指標には代表的なもので二つあります。それが、配当利回りと配当性向です。

配当利回りとは?

まずは、配当利回りについて説明します。この配当利回りは以前から使われている指標で、計算式は以下のようになります。

配当利回りは、上記の明和産業の配当金の高さを算出するために使っている指標ですが、単純に今の株価水準の場合にはどのくらいの配当金を受け取ることができるのかを示した指標です。

そのため、株価の影響を受けて配当利回りというものは変動します。

当然配当金が大きくなれば、配当利回りも上昇しますが、実は株価が下落した場合にも配当利回りは上昇します。そのため、配当を目的とした投資をしている場合には、株価が上がっている時よりも株価が下がっているときのほうがチャンスになったります。

配当性向とは?

次に配当性向について説明します。この指標は配当利回りと比べると新しい指標で、計算式は以下のようになります。

最初に書いた配当利回りは直感的な計算式でしたが、配当性向の場合には直感的とは言えないですね。この計算式を理解するためには、まずは配当金というものがどんなものであるのかということに立ち返って考える必要があります。

冒頭で配当金は企業の利益を原資としていると書きましたが、企業の利益はその後どのようになるのでしょうか?

企業は利益を稼いだ場合には、その利益は、配当金として株主に支払われるだけではなく、内部留保として企業内に蓄積されます。その内部留保は何かあった時のための資金準備として使われたり、あるいは、利益を稼ぐために投資活動に使われたりします。

つまり、この配当性向という指標は、企業が稼いだ利益のうち、どのくらいが配当金として使われているのか、あるいは、どのくらいが内部留保としてため込まれているのかということを示す指標になります。

一般的には、この指標が高い企業であるほど、株主還元に積極的な企業であると考えられています。

配当金を受け取るためには?

このような特徴や指標を有する配当金ですが、配当金を受け取るためには、その株式を保有しなければなりませんが、ただ保有しているだけでは受け取ることはできません。実は、配当金は、ある時点で株主である者にのみ受け取る権利が付与されるのです。

ここでは配当金を受け取る権利について説明します。

先ほど、「ある時点で株主である者に支払われる」と書きましたが、このある時点のことを「権利確定日」といいます。この時にその企業の株式を保有していることで、配当金を受け取る権利が付与されます。

だからと言って、この権利確定日に株式を購入しても、配当金を受け取ることはできません。先ほど、権利確定日に株式を保有していることが条件であると書きましたが、厳密なところでは、「権利確定日に株主名簿に名前が記載されている」ことが条件になります。そして、この名簿の書き換えには2営業日の時間を要します。

つまり、配当金を受け取るためには、権利確定日の2営業日前に購入していなければならないということです。この権利確定日の2営業日前のことを、「権利付最終日」といい、権利付最終日と権利確定日の間の1日間を権利落ち日といいます。

この営業日という考え方ですが、証券取引所は土日や祝日は開いていませんので、平日で考えます。

そして、この権利確定日や権利付最終日は、株価の情報サイトや各企業のHPで確認することができます。

だとしたら、こんな売買をしたほうがよいのでは?

上記のように、配当金を受け取るためには、権利付最終日までに株式を購入しなければなりません。そのように考えると以下のような取引手法を思いつくのではないでしょうか?

つまり、権利付最終日に購入して、権利落ち日に売却して、別の権利付最終日になっている銘柄を購入するというやり方です。これであれば、配当金を受け取るために効率よく売買をすることができます。

しかし、この売買手法には注意が必要です。一般的に高配当で人気な銘柄の場合には、このように考える人が非常の多くいるために、権利付最終日にかけて株価が上昇していき、権利落ち日で株価が大きく下落するということが多くあります。

そのため、受け取った配当金と売却して受け取った金額を合わせて考えると、利益はかなり小さくなっていたり、場合によっては、総合的には損になっている可能性もあります。そのため、このような短期売買では利益を上げられる可能性はかなり小さくなってしまいます。

そのため、配当金を受け取ることを目的としている投資スタイルであるのであれば、短期の売買ではなく長期での売買を行うようにしたほうが良いと考えられます。

まとめ

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。

配当金を受け取ることは定期的にキャッシュを受け取ることができるので、非常に魅力的な投資ですが、配当金の性質を理解していないと思わぬところで損失を被る可能性が大きくなります。

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また、今回の記事では以下の記事を参考にして書いています。

https://finance.stockweather.co.jp/contents/beginner.aspx?html=be_allotment.html

https://diamond.jp/articles/-/242469

https://www.bridge-salon.jp/toushi/dividends/

 

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