クラウディングアウトとは? 政府の財政政策による政府支出の効果分析

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この記事を開いてくれてありがとうございます。

今回の記事では、政府支出について考えてみようと思います。

政府支出とは?

政府支出とは、財政政策などによって政府が財などを購入することで、経済的な有効需要を生み出すことを言います。

最近では、世界的にケインズ主義がまた台頭しているように感じますが、このケインズの考え方は、戦間期の世界経この時に起こりました。まずは、この世界恐慌の時にどのようにどのようなことが起きたのかということを簡単に考えていこうと思います。

世界恐慌の時には、戦後の有効需要が生まれずに、モノが売れずに、そして、労働力的にも失業率が非常に高くなっていました。そのような状況において、経済的に主流になっている考え方は、まさに、「レッセフェール」的な考え方でした。

このような考え方の下では、失業率が高いのであれば、労働者の給料の下げて、そして、財やサービスの価格を下げることで、失業率を抑えようとしました。この考え方は、まさに近代経済学で自由主義にのっとった考え方でした。

しかし、理論は理論、現実は現実です。

実際には、賃金の金額を下げようとする行為は、世間には受け入れることができないので、結局この物価の下落や賃金の下落によって均衡点を変えようとする政策は失敗に終わりました。

そのような中で、ケインズによる財政政策による経済政策が台頭してきました。

財政政策による効果測定

近代経済学において、財政政策はあまり良いものとしてはとらえられていないものでした。なぜそうなるのかということをここで考えていきます。

この時に使う経済的な分析を、IS-LM分析といいます。

まずは、下のグラフを見てください。

まずはこのグラフについて説明します。

このグラフは、横軸に総生産量をとり、縦軸に金利をとっているグラフです。

このグラフ上に表示されてる、それぞれのグラフについて考えます。IS曲線は、経済の総需要について分析した関数です。この曲線では、金利が上がると生産量が下がることが想定されます。このようになるのは、IS曲線の中身を考えると、当然です。

IS曲線は、消費関数と投資関数と政府支出によって構成されているので、金利が上昇すると、投資需要が減少します。そのため、IS曲線は金利の減少関数になるのです。

次にLM曲線の分析をします。

LM分析は貨幣需要について分析をした関数です。この関数では、総生産が上昇すると金利が上昇することがわかります。LM曲線はその構成として、物価水準を考えています。そのため、総生産が上昇すると、物価が上昇し、物価が上昇すると金利が上昇します。つまり、LM曲線上では、金利は総生産の上昇関数になるということです。

 

さて、最初の話に戻しましょう。

このようなIS-LM分析の中で、政府支出がどのような効果が生まれるのでしょうか?

その効果を表したものが、上のグラフです。

まず、政府支出が発生すると、総需要を表しているIS曲線が右方向にシフトします。上のグラフ上では、IS曲線が①から②にシフトします。こうすると、政府支出が増えた経済の総生産量は均衡点E1からE2にシフトします。

しかし、経済の総生産量が増加すると、金利が上昇します。IS曲線がシフトすると、その分均衡点が変わります。短期的には政府支出によって総生産量がその分増加しますが、LM曲線上の均衡点が変わります。この時の均衡点は、E2からE3に変更されます。

このようになると、経済の総生産量が減少し、金利が上昇します。

つまり、E3の均衡点は、E1の均衡点よりも生産量が大きいが、金利も高くなってる。しかし、E3はE2よりも生産量が減少してるにもかかわらず、金利が上昇しているという関係性です。

これは、政府支出を行ったことによって、均衡金利が上昇することによって、経済における民間需要が減少してしまい、総生産量が減少してしまうことを表します。このように、政府支出によって民間需要が減少してしまうことをクラウディングアウトといいます。

このように政府支出が増えると、民間需要が減少してしまうために、財政政策が行われることが少ないといわれています。

 

まとめ

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。

今回は政府支出によって経済の総需要がどのように変化するのかを見ていきました。この内容はマクロ経済学ではよく習う内容ですが、最近では否定されているように感じます。とはいえ、日本の場合にはあまり財政支出を行っても、あまり効果がないようなことが多いです。

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