個別株式で投資をするときに商品やサービスを理解するためのフレームワークの一つ

みなさん、こんにちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

資産形成をしていくときに株式で運用を行うことも多いと思います。個別株式で運用をしていくときには、その企業が販売している商品やサービスについて、必ず見るのではないでしょうか? そのようなときに、商品やサービスを比較検討する時に、役に立つのではないかと思う考え方について紹介します。

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企業利益は、その商品やサービスの需給によって変わってくる。

企業が提供する商品やサービスは、経済学的には「財」と言われます。そして、企業の利益はこの材が多く売れれば、その分利益も大きくなり、あまり売れないのであれば利益は小さくなると考えることができます。

だからこそ、この「財」が性質を理解することで、その企業が多くの利益を上げられるかどうかを判断することができるのではないでしょうか?

以下で様々な財の性質について書いていきます。

所得の影響をどのように受けるのか?

財が売れるかどうかを判断するには、消費者がその財に対して需要が増えるかどうかを判断しなくてはいけません。つまり、消費者がその財を欲しいと判断するのであれば、財は良いたくさん売れますし、財を欲しいと思わなければあまり売れません。

そして、消費者の需要を喚起する一つの要因として、重要な要素があります。それは所得です。

周知のとおり、所得が大きいほうが財への消費活動が活発になるのは当然でしょう。しかし、財によっては所得が増加するとその財への需要が減少することもあります。

このように、所得が増加すると財の需要が増加する財を正常財といい、逆に、所得が増加すると財の需要が減少する財のことを下級財といいます。

例えば、ビールに対して、発泡酒などは下級財になるといわれています。つまり、】所得が増えるの安い発泡酒よりもビールを購入しようとする消費者がいると考えられるので、所得が増えると通常は財の需要は増えるけれども、発泡酒の場合には財への需要が減少するために、下級財であるといわれています。

他の財の価格をどのように受けるのか?

通常、財はそのものの価格の変動によって需要量も変化します。つまり、ある財の価格が上昇すれば、その財の需要量は減少します。逆に、その財の価格が下落すれば需要量が上昇する財もあります。このように、財はそのものの価格の変動の影響を受けて、需要量も変動します。

しかし、ある財の需要量に変化を及ぼす価格の変動量は、そのものの財の価格変動量だけではありません。ある財の需要量は、別の財の価格変動によっても、変動します。

このように、ほかの財の価格変動によって需要量が変動する性質によって、二つのパターンに分けることができます。

一つ目が、代替財です。

この代替財は、ある財Yの価格が上昇した場合に、別の財Xの需要が上昇する財のことを指します。例えば、お酒という同じカテゴリーにおいて、ビールとワインが代替財であると仮定した場合には、ビールの価格が上昇すると、ワインへの需要量が増えるということになります。このように、一方の財の価格が上昇すると、別の財の需要が上昇するという関係を代替財であるといいます。

そして、もう一つが補完財です。

この補完財は、ある財Yの価格が上昇する場合には、別の財Xの需要が減少する財のことを指します。例えば、お酒に関することであれば、ビールとおつまみが補完財の関係であるのであれば、ビールの価格が上昇した場合には、その補完財であるおつまみの需要量は減少するということになります。このように、一方の財の価格が上昇すると、別の財の需要量が減少するという関係を補完財といいます。

まとめ

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。

投資をするときには、その企業が提供している財についての性質を理解しなくてはいけません。その財について理解することで、その財がどのようなときに需要が大きくなるかわかるのではないでしょうか? もちろん、ここで紹介している財の性質は、所得や価格に対する需要の変化量であるので、その現象が起きた時にはすでに株価も変動しきっているので、投資をするには時すでに遅しというような状況でしょう。しかし、全く役に立たないわけではありません。

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