長期投資の有効性分析! 長期投資は実際どれくらい良いのか?

みなさん、こんにちは!

投資をしていると、「長期投資がいいんだよ!」、「長期投資」、「長期投資」というように、呪文のように聞かされることがあると思います。そこで今回は、長期投資が実際にどれくらい良いのかということについて、考えていこうと思います。しかし、長期投資の性質に関して述べていっても、今までの物とあまり変わらないので、今回は楽天証券に載っている投資信託のデータを使って、そのデータ分析をしていこうと思います。使うデータは楽天証券から簡単に手に入るので、本当にそうか?と思ったら、ぜひご自身でも検証してみてください。

一般的に投資信託は「半年や1年の運用の場合半々の確率で利益が得られたり、損をしてしまったりしてしまいますが、5年以上の運用を行うことで95%以上の確率で利益が得られる」と言われています。今回はこのテーマに絞って分析をしていきます。今回分析対象とする投資信託は楽天証券にある投資信託中でも5年以上運用実績がある投資信託すべて、1428銘柄を分析をしていきます。ただ、楽天証券では5年以上のリターンは個別ページにしか載っておらず、半年と1年、そして3年までのリターンしかすぐには調達できません。もちろん、時間をかければ5年、10年のリターンも収集できるのですが、、、、

 

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それでは、投資信託の長期投資の有効性に関して分析をしていこうと思います。

今回の分析の中で注目するデータは、基準価格の騰落率です。このデータは、半年、1年、3年とあり、その期間で基準価格がどのくらい変化しているのかということを年率で計算しているものです。ただ、今回は半年の基準価格の騰落率は見ないです。というのも、半年前というとちょうど大きな下げ相場の底値付近でした。そのため、ほとんど銘柄がその後上昇しているのであまり見るに値しません。今回は、1年と3年の基準価格の騰落率にのみ注目します。さっそく、グラフを見てください。

 

上の画像が期間1年の場合の基準価格の騰落率のヒストグラムで、下の画像が期間3年の基準価格の騰落率のヒストグラムです。このグラフの見方は、例えば下の期間3年の場合ですと、一番大きな山の場合、騰落率が-0.36から1.34までの範囲に入る投資信託が約240銘柄あるということです。

このグラフの詳細を書きますと、1年でリターンがプラスになっている投資信託は1428銘柄中772銘柄ですが、3年の場合には1428銘柄のうち1285銘柄がリターンがプラスになっています。割合で見ると、1年の運用期間の場合には、約57%の銘柄がプラスになっているのに対して、3年の場合には約89%の銘柄がプラスになっています。このことからも少しでも長い期間で運用した方が効果があるということはわかると思います。また、5年以上運用することで95%の人が利益が得られるというのも納得いくのではないでしょうか?

 

グラフの考察

 

このグラフを見ると、すぐにわかることがあります。それは、運用期間が長い方が山の高いところが多く比較的急な山になっています。それに対して運用期間が1年のほうは山が高いところが局所的にしかなく比較的緩やかな山になっています。このことからどんなことがわかるのかというと、投資信託は長く行うことで、価格の変動率が安定するということです。短い期間で見ると、基準価格は政治的にも経済的にも様々なことがあるために平均の変動率から大きく外れた変動率を出してしまう投資信託が多くあります。しかし、長く行うことで基準価格の変動率は平均に近いところに収斂します。また、この平均値も実は大きく変わっています。1年の運用期間の場合、投資信託の平均リターンは0.05%程度でしたが、3年の場合には5.59%程度です。つまり、運用期間が長い場合、運用期間が短い場合と比べて、平均的な騰落率がよりプラスのほうに行き、かつ、それぞれの投資信託の基準価格の騰落率も平均騰落率に近づいていくということがわかると思います。つまり、

より長い期間でやった方が、安定的に高収入が狙えるということです。

 

今回の内容は以上です。

私の投資戦略は基本的にはインデックスファンドに投資をしたらつみたてNISAの非課税期間が終了するまでは、そのままにしておくというものです。売買の数が多くなるとそれだけ利益が出にくくなるというのも投資の大原則です。今後すぐには使う予定のないお金は、預金に置きっぱなしにしておくことよりもお金に働いてもらいましょう。

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