信託報酬は低いほうが良いというけれども、どのくらい変わるのか?

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さて、今回の記事では投資信託の信託報酬について書いていこうと思います。どのような投資信託で積み立てをしていますか? 投資信託の中には、インデックスファンドやアクティブファンドなどたくさんの種類があります。以前の記事でも紹介した通り、つみたてNISAで資産形成を図っていく場合については、インデックスファンドで十分でしょう。とはいえ、インデックスファンドにも膨大な種類の投資信託があります。なので、その中から選択をする基準の一つ「信託報酬」について紹介します。

Contents

信託報酬とは?

まずは、信託報酬について説明しましょう。

信託報酬は、投資信託に発生する手数料の一つです。投資信託には以下の3つの手数料が発生します。

1.購入する時の手数料

2.解約する時の手数料

3.保有期間中ずっと発生する手数料

今回の信託報酬は、③の保有期間中ずっと発生する手数料です。

 

この手数料についていうのであれば、低いものの場合には、0.1%を切るものもありますし、逆に高いものでは、2%を超えるものもあります。

そのようにファンドごとに信託報酬には大きく差があります。投資信託の内容は同じであるにもかかわらず、信託報酬だけが全然違うという場合も多分にあります。なので、信託報酬がファンドの選定する基準になります。

信託報酬が違うとどのくらい運用益が変わってくるのか?

さて、次に信託報酬が異なる場合に、どの程度最終的な運用益が異なってくるのかということを比較したいと思います。

投資信託の信託報酬を駅産する時の方法は複雑になるので、簡易的なシミュレーションをもとにして算出していこうと思います。

今回の想定では、株価指数に連動させるインデックスファンドをもとにします。株価指数が毎年5%づつ成長すると仮定して、年間の信託報酬が0.2%と0.09%の場合を比較していきます。

この信託報酬率を選択したのは、楽天証券でS&P500に連動するインデックスファンドで、つみたてNISAでの積み立てが可能な投資信託の信託報酬の最小値と最大値に近い信託報酬を選んでいます。

上記で、信託報酬は最大で2%近いものもあると書きましたが、インデックスファンドであるのであれば、最大でも0.5%位を想定していればいいと思います。つみたてNISAで購入可能ということになれば、もっと低くなりますが。

まずは下のグラフを見てください。

このグラフは、株価指数、信託報酬0.09%、信託報酬0.2%の基準価格の推移を示したものです。

このグラフに書いている通り、基本的には信託報酬が低いほうが基準価格が上に行くのがわかると思います。しかし、信託報酬が高いどのくらい下にシフトするのかがわからないと思います。

なので、次にこのグラフを見てください。

このグラフは上記で示した、信託報酬別の基準価格の推移うち、その年ごとの、株価指数と各信託報酬率の基準価格の差分が、どの程度の割合であるのかということを示したグラフです。

これはつまり、最初に100万円を投資した場合、20年後には、信託報酬0.09%の場合には、2%近い差ができているので、2万円近い運用期の差が出るということで、

信託報酬0.2%の場合には、4%近い差ができています。なので、4万円近い差分が生まれます。

なので、信託報酬が低いほうが良いというわけです。

 

注意点

このシミュレーションでは、最初に100万円を投資して、あとはほったらかしというケースを想定していますが、現実には毎月つみたてというケースになると思います。

なので、各年につみたてをした資金の受ける信託報酬率による資金の下振れは、運用期間が長ければそれだけ大きくなりますが、運用期間が短い場合には下振れ効果が小さくなります。

つみたてNISAで10年間つみたてを継続すると仮定したとき、最初の1,2年で積み立てをした資金については、10年分の下振れ効果を受けますが、最後の1,2年で積み立てをした資金については、1,2年分の下振れ効果下請けないということです。

なので、つみたて投資の場合には、上記で示した、下振れ効果のグラフが希薄化されるということです。

まとめ

今回の内容は以上です。

つみたてNISAで投資信託をつみたてをするのであれば、信託報酬の安いファンドを何も考えずに積み立てをしてるだけで充分であるということです。

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