金融資産の保全に適した「仕組債」というものを知っているか?

みなさん、こんにちは!

投資信託や株式などで運用を行うと思う人が多いと思いますが、「仕組債」というものを聞いたことがある人はどのくらいいるでしょうか? おそらくそう多くはいないと思います。今回は、その仕組債というものに関して紹介していこうと思います。

 

〇仕組債とは?

 仕組債とは、一言でいうと、「デリバティブというシステムを取り入れることによって、ある程度の保証を有しつつ、高い利息を受け取ることのできる金融商品」のことを指します。仕組債には、日経平均株価に連動する投資信託のようなものもあれば、外貨預金のようなものもあります。しかし、仕組債はあくまでそのようなものと似ているだけであって、中身は大きく違います。仕組債は契約時に受け取ることのできる利息が決まっています。つまり固定金利です。また、運用期間も1年のものから長くても5年満期のものと比較的短めなものが多いです。

 上記で挙げた日経平均株価に連動する投資信託との違いでいえば、通常投資信託では購入時の基準価格から1円でも下がってしまえば、解約するとその時点で元本割れが起きてしまいますよね。しかし、仕組債の場合には契約時から日経平均株価が少し下がった程度では、元本割れを起こしません。もちろん、絶対に元本割れを起こさないというわけではなく、その許容範囲が定められています。つまり、仕組み債の場合には、契約時の日経平均株価を基準として、これ以上下がってしまうと元本割れを起こしてしまうという基準が設けられているが、そこまで下がらなければ元本割れを起こさないという仕組みが構築されています。
 ではリターンはどうなのでしょうか? 通常の日経平均に連動する投資信託の場合には、購入時の基準価格よりも大きくなっていれば、その大きくなった分のキャピタルゲインを享受できますよね。投資信託の利益の源泉はこういったキャピタルゲインが中心になります。しかし、仕組み債の場合には上でも書きましたが、受け取ることのできる収益は契約時に決まっています。固定金利なんです。そのような意味で、仕組債の場合には投資指数が大きく上昇した際の利益は享受できないというデメリットもあります。

 次に、外貨預金のような仕組債に関してです。通常の外貨預金の場合には、外貨預金に預けた時の為替レートから少しでも円高になってしまうと、その時点で元本割れを起こしてしまいます。しかし、仕組債を利用することで、少しくらい円高になったとしても、元本割れを起こさずに償還することができます。これも上記と同様に絶対に元本割れしないというわけではなく、契約時よりも大きく円高になってしまうと元本割れを起こしてしまいます。
 では、このような仕組み債のリターンはどうなるのか? 外貨預金も外貨型の仕組債もどちらも固定金利なのですが、リターンという観点における仕組債と外貨預金の大きな違いは、契約時と比べて為替レートが円安になっていた場合に現れます。通常の外貨預金の場合には利息収入のほかに、預入時よりも円安になっていればその分の為替差益を受け取ることができます。しかし、仕組債は償還時に戻ってくる金額は契約時と比べていくら円安になっていたとしても、その為替差益は受け取ることができません。

 以上の2商品を見るとわかると思いますが、仕組債とは損失を被る可能性を通常よりも小さくする代わりに、得られる利益も限定的なものになっているということです。こうした金融商品は、資産を保全することを運用目的としている富裕層には非常に有効的ですが、私のようにこれから資産を大きくしていこうとしている人間には向かない商品です。また、この仕組債はデリバティブという仕組みを使っていることで、指数が多少が下がったとしても元本割れをせずに運用することができると書きましたが、このデリバティブという仕組みを使っていることで流動性がかなり小さくなっています。このため、満期が来る前に中途解約しようとすると、デリバティブを再組成するためにペナルティとして大きく元本を損なってしまう可能性があるという弱みをはらんでいます。

 

〇まとめ

 以上の内容をまとめると、仕組債にはこのような長所短所があります

●メリット
 ・固定金利で決まった利息を受け取ることができる
 ・満期があり、資金計画が立てやすい
 ・指数が下がってもすぐには元本割れを起こさない保証部分がある

●デメリット
 ・流動性が非常に低いために、中途解約する場合には大きく元本割れを起こす可能性がある
 ・為替差益や指数上昇分の利益を受け取ることができない
 

今回の内容は以上です。仕組債は少しリスクのある定期預金と言えるでしょう。投資をしたことがない人は、ここから始めてみるのも一つの手ではないでしょうか? もちろん、すぐには使う予定のないお金の範囲内で、、、。

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