株式投資と債券投資について、改めて考えてみませんか? 価格ばかりが注目されてはいませんか?

みなさん、こんにちは! リョーヘーです。
この記事を開いていただきましてありがとうございます。

ここ何年かで、「貯蓄から投資へ」ということが盛んに叫ばれていますね。投資をするにしても様々なものがあります。株式や債券、不動産、金、FX、仮想通貨、etc,etc。

 

 今回の記事では、その投資対象のものの中でも企業を対象とした、
株式債券に関してその本質を考えてみようと思います。

 

 

株式と債券、その共通項は何でしょう?

どちらも資金不足である企業が、資金余剰である者から直接的に資金を融通してもらう、資金調達の手段です。

どちらも企業がお金を調達する代わりに、何かを調達した先に与えています。それが、株式と債券では異なるのです。

 

 

株式の本質

 

株式とは何でしょう?

当り前のことですが、株式会社が発行する有価証券です。

 

この有価証券を取得することで何が得られるのでしょう?

最近では運用というところに、もっぱら注目されているので、配当や株主優待に関することを挙げる人が多いのではないでしょうか?

 

ただ、実際には違います。

株式を取得することで得られるものは、その会社の所有権です。

 

だからこそ、その会社が好業績を達成できれば、所有権の割合に対して分配を受けられますし(これが配当ですね)、多くの人がその会社を所有したいと考える場合には株価が上昇します(これがキャピタルゲインですね)。また、一定数以上の株式を保有していれば、株主総会に参加する権利を与えられるわけです。

つまり、株価とは、その会社を保有する権利に付けられた値段であるということです。

 

そして、上場企業の場合その権利書を1枚発行するのではなく、何万枚、何億枚と発行して、多くの人に保有してもらおうとしているのです。

株価と発行株式数を掛け合わせたものを時価総額と言いますが、時価総額はその企業の価値と言われています。

 

時価総額が、その企業の総合的な価値であるとすれば、
株価とは、いわば「権利の単価」です。

 

 

要するに株式投資とは、

その企業のオーナーになるための権利を購入することで、将来的な配当収入を得ることができるものであり、その権利を他者に譲渡することで、それが譲渡利益になったり、譲渡損失になったりするということです。

 

 

債券の本質

 

債券とは何でしょう?

これも、企業が発行する有価証券です。

 

株式の場合には「会社の所有権」でしたが、
では、債券を購入することで代わりに得られるものは何でしょう?

実は債券の場合には、株式よりもかなりシンプルです。

債券は、企業側から見ると借金です。なので、基本的には返さなくてはいけません。そして、借金には基本的には利子がつきます。そして、借金である以上いつか返さなくてはいけないので、期間が明記されています。

 

債券とは、その企業にお金を貸すことで将来的なインカムゲイン(利息)を受け取り、満期時には額面で返済させる義務を企業に背負わせることができる有価証券です。

 

株式は権利であるのに対して、債券は義務です。

 

 

ところで、このインカムゲインのことを、広義にイールドということがありますが、債券の発行体によって、このイールドが高かったり、低かったりします。

 

この違いは何でしょう??

 

もう一度「債券とは、将来的な利息を受け取り、満期時は額面で償還されることを企業に義務化させる有価証券」です。

 

しかし、企業が倒産してしまうと、必ずしもその契約は履行履行されるとは限りません。投資家としても、大事な資産を倒産してしまう可能性がある企業の債券には使いたくないですよね。逆に、安定的で倒産の心配が小さい企業の債券は購入したいですよね。

 

しかし、安定的な企業の債券というのは、皆が欲しいと思うので、金利が低くても資金調達ができるのです。逆に、金利が高く設定されているということは、金利を高くしないと、資金が集まらないということを指しています。

 

この企業が倒産する可能性のことを信用力と言い、信用力が高い企業の債券の金利は低く、信用力が低い企業の債券の金利は高いです。

 

また、債券にも値段はついています。満期には額面償還されますが、満期までの間は常に時価で変動しています。信用力が上がれば債券価格は上昇しますし、信用力が下がれば債券価格は下落します。

 

要するに債券投資とは、

その企業の信用力に投資をして、将来的なインカムゲインを受け取り、満期時には投資した金額を受け取る投資手法のことを指し、そして、満期までの間に他者に譲渡すればその差額が譲渡損失になったり、譲渡益になったりするわけです。

 

 

今回の内容は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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ではまた!

 

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