満期まで持てば元本を確保できて、かつ、毎年2%前後の利息を受け取れたらどうだろう?

みなさん、こんにちは! リョーヘーです。
この記事を開いていただきましてありがとうございます。

さて、今回の記事では今まで投資をしたことがない人にお勧めできる金融商品を紹介しようと思います。それが、投資信託の

「ゴールドマンサックス社債/国際分散投資投資戦略ファンド」

というもので、愛称「プライムOne」という投資信託です。今回はこの投資信託の概要、詳細、なぜよいのかということについて説明していきます。

 

まず、内容を説明する前に、今まで投資をしたことがない人がなぜ投資をしていないのか、ということについて考えていきましょう。考えられる最も大きな理由は、以下の2つです。

①元本割れする可能性があるから

②今まで考えたことがなかった/考えるのが面倒くさかった

 

この投資信託は、特に①のように考える人に、ぜひ考えてみてほしい投資信託です。
まずは概要を説明していきましょう。

 

〇概要

 10年間の満期のある投資信託で、10年間で平均すると毎年2%前後の利息を受け取ることができる投資信託で、満期時には元本確保を目指して運用をする、期間が長めの定期預金のようなものです。

この投資信託は通常の投資信託とは異なる点があります。例えば、通常の投資信託の場合には、日経平均株価などの指数に連動させるために、実質的に様々な会社の株式に分散投資を行いますが、この投資信託の場合にはゴールドマンサックスという会社の社債のみに投資をします。

また、上記で年平均2%の分配金が出ると書きました。通常の投資信託でも分配金がその程度出るものもありますが、少し仕組みが異なっています。通常の投資信託の場合には、運用がうまくいけばそれだけ分配金に含まれる純利益の額も大きくなりますが運用がうまくいっていなくても分配金を出す仕組みがあります。そのため、投資元本を取り崩して分配金を出している場合があります。この場合、長期の資産形成には役には立たないのです。
しかし、「プイライムOne」は、運用がうまくいかなかった場合には、分配金を出さないようにして、投資元本に傷をつけないような仕組みを作っているのです。そのため、長期の資産形成にも資する投資信託であると言えます。

ここで分配金を出す仕組みに関して、簡単に説明を行います。この投資信託はアセットマネジメントOneというみずほグループの運用会社が運用を行っており、その会社が独自に開発した国際分散投資戦略指数という指数を参考にして、その指数が上昇していれば、分配金を出し、その指数が上昇していなければ分配金を出さないという仕組みをとっています。

次に、満期まで持つことで元本確保を目指すことができる仕組みに関して説明します。先ほど、この投資信託はゴールドマンサックスという会社の社債にのみ投資をすると書きましたが、この「社債のみ」というところが重要なポイントです。社債を含めて債券というのは、期間中は時価があり、値段が変動するものですが、満期時には額面保証して変換するという特徴があります。さらに、この社債は「円建」の社債です。つまり、満期時に変換される金額というのは、円建てで決まっているということです。

このように、この投資信託には毎年平均して2%前後の利息を受け取ることができて、かつ、満期時には元本確保を目指すという特徴がありますが、注意しなければならないリスクがあります。それが、満期まで待たずして中途解約した場合です。先ほど、元本核を目指すと書きましたが、それはあくまで満期まで持った場合に限ります。中途解約した場合には、債券は時価物なので、その時価が上昇していた場合には利益になりますが、下落していた場合には損失になってしまいます。また、満期まで持っていただくことを前提としているので、中途解約の場合には、信託財産留保額という解約手数料のようなものがかかってしまいます。

また、他の投資信託にはない仕組みを採用しているので、この投資信託ならではリスクがあります。それが信用リスクです。信用リスクとは、投資対象のゴールドマンサックスという会社が倒産した場合には、この投資信託はクズになってしまうということです。では、このゴールドマンサックスという会社はどのような会社なのかと言いますと、アメリカの金融機関です。
そして、世の中には格付会社というものがありまして、様々な会社の信用力を評価しているのですが、この会社の格付けはAと言われています。このAという格付がどのくらいなのかというと、身近な例で見ますと、日本の金融機関では三菱UFJグループに勝るとも劣らない程度の信用力を有している会社なのです。そのような会社が今から10年以内に倒産する可能性は0であるとは言えないですが、限りなく0に近いのではないでしょうか?

 

〇詳細

では、この投資信託が社債にのみ投資をしているのに、10年間で2%前後の分配金を毎年平均して受け取ることができる仕組みに関して、その詳細を説明していこうと思います。ここは少しテクニカルな部分なので、読み飛ばしても構いません。

この投資信託が、通常のゴールドマンサックスの社債に投資をするのと何が違うのかというと、通常の社債運用であれば、毎年定期的に利息を受け取ることができますが、この利息はせいぜい0.5%前後です。預金よりかは全然よいですが、2%には程遠いです。

では、なぜ平均して2%前後の利息を出すことができるのかというと、この社債運用で生まれる利息でオプション取引を行うからです。つまり、毎年社債から生まれる利息をオプション料金として支払う代わりに、国際分散投資戦略指数が上昇していた場合には、上昇した分受け取ることができ、逆に当該指数が下落した場合には権利を放棄することで損失を支払ったオプション料金に限定することができるという契約をしています。これを専門用語では「コールのロング」と言いますが、こういったオプション取引を行うことで、年平均2%の分配金を実現することができます。

以上がこの投資信託で、毎年平均して2%の分配金を受け取ることができる技術的な説明です。

 

〇意見

さて、これらのことを踏まえてなのですが、まずは私だったらこの投資信託を買うかどうかを最初に言いましょう。

私は買わないです。なぜなら、リスクもリターンも小さすぎるからです。私は運用資金が少なく、減ったとしても大してダメージを受けませんし、また、もっと狙って増やしたいと考えています。そのような中で、10年間で約20%前後というのはあまりにも小さい数字です。なので、私は買わないです。

しかし、場合によっては買うかもしれません。例えば運用資金が数千万円あって、少しの下落が命取りになる場合などがそれです。仮に運用資金が3000万円あったとします。株式型の投資信託の場合には1年間での価格変動率が10%から20%になることはざらにあります。仮に10%の下落であった場合には100万円の10%は10万円で済みますが、3000万円の10%は300万円です。逆に上昇の時を考えると、この投資信託の場合には3000万円の運用の場合には、20%近く受け取ることができるので、600万円受け取ることができるのです。

このような意味で、資産形成向けの商品ではなく、資産運用向きの商品であることは間違いありません。リスクがかなり低めに設計されています。そのため、冒頭でも書きましたが、投資未経験の方でも手が出しやすい投資なのではないでしょうか?

 

今回の内容は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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