株価の短期的変動と長期的変動の違いとは?

みなさん、こんにちは! リョーヘーです。
この記事を開いていただきましてありがとうございます。

新型コロナウイルスが猛威を振るっている状況で、連日株価が急に上がったり下がったりしていて、本当に先が読みにくい状況になっていますね。一日で1%以上激しい時には2%以上増減した日がこの一週間で何日かありましたよね。しかも、それがどっちかの方向だけならまだしも、上下どちらにも向いているのですから本当に恐ろしい。

このように、株価は短期的には上昇下落を繰り返します。今週は特に激しかったですが、通常でも日単位で1%未満の範囲で上昇下落を繰り返します。株式や、株式型の投資信託を金融マンから購入する時に、このような話法を耳にしたことはありませんか?

 

「株価は短期的には上昇下落を繰り返しますが、長期的に見た時には上昇する可能性が非常に高い。」

 

ということを!

 

私も銀行で働いているので、投資信託を販売するための最初の研修の時にこのような説明を受けたことがあったことを覚えています。その時は当たり前のことであまり疑問に思っていなかったのですが、同期から「なぜ?」、「たしかに今まではそうだったかもしれないけれどもこれからもそうなるとは限らないじゃん。」と言われたことがあります。その時に、私はそれに値して答えることが出来なかったことを覚えています。

 

さて、今回の記事では、

「短期的には上昇下落を繰り返す株式が、長期的には上昇する可能性が非常に高い」理由に関して考えていきたいと思います。

 

結論から言います。

短期的な株価の変動と長期的な株価の変動は、その要因が全く異なるということです。

 

短期的な株価の変動は、その株価の需給によって決まりますので、その株式が価値があると思われれば上がりますが、価値が小さいと思われれば株価は下がります。つまり、短期的な株価の変動は、その株式の価値の変動であるということができるのです。
一方で、長期的な株価の変動は、通貨価値によって決まります。インフレになれば株価が上がりますが、デフレになれば株価は下がります。つまり、長期的な株価の変動はその国がインフレにあるのかデフレにあるのかということです。

 

ここでアメリカの主要な株価指数NYダウを見てみましょう。

ここで出している画像は直近の1年間と、5年間、そして、検索上出てくる最も長期間の1980年からの40年間です。

今は新型コロナウイルスや、中東問題の影響があるものの、それまでの予防的利下げや堅調な雇用統計など各種経済指標の影響で非常に株高な状況のため、どの期間で見ても右肩上がりに見えてしまいますが、例えば2018年末あたりには、NYダウも大きく下落しました。

しかし、長期間で見ればどうでしょう。さすが40年というのは長く見過ぎですが、5年間でもトレンドとしては右肩上がりでしょう。また、下の画像は、過去40年間のアメリカの物価上昇率です。(参照:ecodb.net/country/US/imf_inflation.html)

 

ここ10年間では年率平均で2%弱程度毎年物価が上昇しています。これがインフレであり、長期的な株価の変動です。とはいっても、物価上昇以上に株価が上昇しているのは明らかですが、、、。

 

このように、物価の上昇(インフレ)が進む場合においては、長期的に株価は上昇していくものです。日本は「失われた20年」とか「失われた30年」とか言われていますが、水面下では少しずつ物価上昇が続いています。そのため、長期保有が株式投資においては非常に有効であるということが言えるのではないでしょうか?

 

今回の内容は以上です。最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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