インデックス投資だけで平均的なリターンを狙うのもよいですが、部分的に超過リターンも狙った方が面白くないですか? 【コア=サテライト戦略】

みなさん、こんにちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

さて、みなさんはどのような商品で運用をしていますか? 私はMSCIKOKUSAIインデックスに連動する投資信託を積立で運用をしています。TwitterなどのSNSを確認していると、様々なETFや個別株式を保有して、運用をしている人もいますね。ここまでは個人投資家の話ですが、機関投資家もある程度は運用に関して公開しています。日本の年金を運用をしているGPIFも、ポートフォリオを公開しています。それによると、基本的には株式と債券を半々で保有しています。外国株式と国内株式は半々で保有し、国内債券と外国債券を7:3で保有しています。基本的にはパッシブ運用ですが、2割の部分でアクティブ運用をしています。

GPIFのポートフォリオや運用方針については以下の二つのリンクを参考にしました。

GPIFのポートフォリオ

GPIFの運用方針



 

Contents

GPIFが採用している運用戦略について

 

上記にも書いている通り、GPIFは運用資産の8割をパッシブ運用で行い、残りの2割でアクティブ運用を行う運用方針をとっています。このように、ポートフォリオの大部分では市場平均に連動するように運用を行いながら、他の部分については市場平均を超えようとする運用を行う運用方針のことを、「コア=サテライト戦略」と言います。
まずは、用語の分解をしていきましょう。「コア」とは、日本語で言えば「核」ですね。資産運用における核とは、様々なものがありますが、先ほどのGPIFでの運用の場合には、市場平均こそが「コア」です。そして、「サテライト」とは、「衛星」のことです。GPIFでの運用の場合には、一部のアクティブ運用のことがサテライトのことです。
つまり、コア=サテライト戦略というもののコンセプトというのは、コアの部分で安定的なリターンを得ながらも、サテライトの部分で超過リターンを得ようとする投資方針であると考えることができます。

 

コア=サテライト戦略の具体的な行い方

 

上記でコア=サテライト戦略について書きました。この戦略は基本的に、コアとなる部分で安定的な収益を稼ぎ、サテライト部分で超過リターンを稼ぐという投資方針です。なので、基本的にはコアの部分はリスクを抑えて運用を行い、サテライト部分は多少リスクを負って運用を行うことが、この投資戦略のリスク方針です。
こういった運用方針が、実際にどのような商品を使って投資をするのかについて書いていきます。まずは、コアの部分についてです。コアの部分は基本的には安定的でなければなりません。なので、株式をメインにした運用方針をとる場合には、市場平均に連動する投資信託やETFを使います。逆に、運用方針がリスクを何%以内に抑えるというものである場合には、いくら安定的な収益を得られるからと言って、市場平均に連動をするETFを使うのは得策ではありません。このような場合にはポートフォリオに債券を含めたもので運用を行う方が良いと思います。この時はバランス型の投資信託を購入するか、自分でそれぞれ購入をし、そのまま運用をしたり、あるいは、定期的にリバランスをしたりする方法があります。
次に、サテライトの部分です。これは多少リスクを負ってでもリターンを得ようとする部分です。なので、基本的には株式などのリスク資産で運用を行います。そして、基本的にはコアの部分に関わる市場平均の連動するものでなければ、何でもよいと考えます。市場平均に連動するETFや投資信託を使うのは間違っています。コアの部分が上記で挙げたどちらの場合であったとしてもです。本当に何でもよいのです。グロースETFでも、バリューETFでも、特定業種に集中するETFでも、特定の国や地域に集中するETFであってもです。もちろんこのサテライトの部分はリスクを負って運用をするので、時にはうまくいかないこともあると思います。なので、このサテライトの部分はうまくいかないと判断する場合やほかにもっとうまくいきそうなものがある場合には、そっちに切り替えることをしなければなりません。そういう意味では、ただのインデックス投資よりも非常に難しい運用手法です。

 

コア=サテライト戦略のメリット・デメリット

 

では次に、このコア=サテライト戦略について、そのメリット・デメリットについて紹介していきます。何に関しても、良い点があれば、その裏側には悪い点があります。

まずはメリットです。

①市場平均よりも高い収益を期待することができる

②銘柄の選択によっては、ただの市場平均よりもリスクを抑えることができる

 

次にデメリットです。上で挙げたメリットの反対です。

①市場平均に負けてしまう可能性も高い

②銘柄の選択によっては想定以上にリスクを高めてしまう可能性がある

 



 

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。
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