ローソク足と出来高 株価の動向を予測するために補完的に使っていくもの

皆さん、こんにちは マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

今回の記事では、相場の動向を先読みするテクニックを一つ考えてみようと思います。今回利用するのはテクニカル指標で、ローソク足と出来高です。これらの指標は、株価を見るときには最初に皆さんが使う指標であると思いますが、結構奥が深いと思うんです。こういった指標をしっかり見ておくと、相場の先読みを難しくはないのではないでしょうか?

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ローソク足とは?

通常投資信託で、価格の推移を見ていく場合、投資信託の価格はブラインド方式を採用していますので、一日に一つの値段しか付きません。なので、価格の推移を見ていくときには、その一日ごとの推移を実線で結んでいくことによって推移を見ていくことができます。しかし、株式や上場投資信託の場合には、取引時間中であればいつでも売買ができるために、複数の価格を付けます。そのため、株価の推移を実線で考えるにはあまり適していません。その時に使うことができるのが、ローソク足です。

このローソク足を使うことで、株価の始値、終値だけではなく、その期間中につけた最高値や最安値まで知ることができます。そのため、ローソク足を使うことで、その期間中に株価がどのように変動していったのかということが、読み取ることができます。

詳しくは、こちらの記事に書いていますので、読んでみてください。

ローソク足の読み方 トレンドの強さと転換点を読み解く指標

出来高とは?

出来高とは、テクニカル指標の一つで、その期間中に、どれくらいの株式が売買されたのかとを指します。つまり、売場が活発に行われ、流動性が高い株式の場合には、この出来高が大きくなり、逆に売買が活発ではない流動性の低い株式の場合には、この出来高が小さくなります。

勘違いはないとは思うのですが、最初私が思ってしまったのが、出来高のことを約定した代金のことだと思っていました。出来高はあくまで売買した株式の数量であり、金額ではありません。金額の指標は別にあります。約定代金という指標に表れています。

なぜこれらの指標に注目していくのでしょうか?

出来高とローソク足に注目していくことで、相場に変動に対して、大きな転換点になるか、それとも一時的な上げどまり(下げ止まり)になるのかということを読み取ることができます。

たとえば、ローソク足の実体部分がすごく小さく、髭についてもほとんどついていないという足があったとします。この時想定されるのは、トレンドが上げ相場であった場合には一般的には、まだまだ上げが続いていく可能性が高いと考えることが多いです。

しかし、出来高を合わせて考えると、二つに解釈することができるのです。

①この時の出来高が平均的な出来高と比べて、大きく変化がない時
上昇トレンドの時に、ローソク足のほうでも実体部分が上げになっている時で、出来高も通常時と大きくは変化がない場合には、まだまだ上昇トレンドが続いていく可能性が高いです。これは、マーケットメイカーの指値注文が株価の現在地付近に集まり始めてる状況ですが、出来高が増えていないということは、転換点はまだ先であるといえます。

②逆に、出来高が大きく増えている場合
上昇トレンドの時に、ローソク足の実体部分があまり変化していないのに、出来高が大きく増えてる場合には、注意が必要です。これは、売却している側が現在地付近ですぐにでも売却してしまいたいと考えているからです。これは近いうちに大きな下落に入る予兆であるととらえることができます。

このように、ローソク足だけでは、今後の動きについて複数のとらえ方ができる場合がある一方で出来高を見ることで、その後の動きについてある程度の精度を持って予測することができるのです。