みなさん、こんにちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。
今回の記事では投資信託について書ていこうと思います。投資信託の中でも、最近では少ないですが分配金を多く出す投資信託について書いていきます。
Contents
分配金が高いことについて
投資信託で分配金が高いことは一般的には悪いことであるといわれていますが、必ずしもそういうわけではないと思います。むしろ悪かったのは、金融機関側の説明であると思います。金融機関が高い分配金を出す投資信託を販売する時に使う方法として(もちろん今はないですが)、「元本はそのままで預金の利息のような形で、分配金を受け取ることができる」と誤認させるような説明をしていたと言われています。
当然、そのような投資信託はないです。分配金には、普通分配金と特別分配金があり、普通分配金は純粋に利益になりますが、特別分配金は元本の払い戻しですので、損失でも利益でもないわけです。しかし、分配金を長く受け取っている中で、現在の評価額を確認してみると、購入した時の金額よりも小さくなってしまっているので、損をしたかのように考えられていますわけです。
要するに、分配金を出す仕組みについてお客さんにしっかり説明できていないことが問題であるということだったのです。
分配金の仕組みについて、詳しくはこちら
分配金を再投資をすることで
今度はこの分配金を受け取らずに再投資をする場合を考えていきましょう。
分配金を出す頻度や金額は投資信託によって全然異なってきます。かなりたくさんの分配金を出す投資信託もあれば、全く出さない投資信託もあります。分配金を出す頻度もそれぞれです。一年に1回石過分配金を出さない投資信託もあれば、毎月分配金を出す投資信託もあります。
そして、高頻度・高分配の投資信託ほど、分配金を受け取っていた場合には、上記のように最終的な評価額が小さくなります。
とはいえ、分配金を再投資に回していた場合には、元本払戻金を受け取ることがないので、その資金がファンドに残る形になります。ここで、「残る」という言い方をしましたが、正確に言うと、「分配金を出し、その分配金から税金を引いた金額で同じ投資信託を再び買い付ける」という形になります。
そのため、高頻度・高分配の投資信託は、「運用損益はプラスであるのに、評価損益はマイナスになる」ということが発生します。
運用損益と評価損益の詳しい説明はこちら。
そのようなことが起きないように最近では、分配金の金額が固定ではなく、その時々の基準価格によって分配金の金額を決める投資信託も出ています。このような投資信託は、投資信託の運用成績によって、分配金の出す金額を決定します。うまく運用されている場合には、たくさんの分配金を出し、あまり運用実績が芳しくないときには分配金を少なくするか、あるいは、全く出さないという場合もあります。このようにすれば、「運用益なのに、評価損」というわかりづらい状況が発生しづらくなります。(もちろん、絶対に防げるわけではありませんが)
高分配な投資信託の使い方
このように、高分配な投資信託は一見わかりにくく、評価損が発生しているので、よくないと考えられていますが、私自身はそうは思いません。要するに使い方であると思います。
投資信託は損益通算が可能です、通算の対象は、同じように投資信託だけではなく、株式(外国株式も含む)ですので、投資信託や株式を利益確定した場合には、その利益に対して税金がかかるわけですが、その利益の金額を評価損が発生している投資信託で相殺することができるのです。
そのようにすることで、評価益を極小化する一方で、税引き後の運用益を最大化することができます。
とはいえ、このような投資信託の場合には、高配当銘柄に集中投資をするような投資信託であるために、資産形成を目的とした運用で、こういった投資信託を新たに購入するのは避けたほうが良いでしょう。税金が通常通りとられたとしても、利益の上がる成長株やそれに関する投資信託で運用をしていたほうが税忌引き後の利益は大きくなると思います。
あくまで、この項分配金を出す投資信託を買ってしまって、そのままにしている人でどう処分するか迷っている人はこのような手法を利用するのが良いと思います。
まとめ
今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。
今回の記事では、高い分配金を出す投資信託の使い方について紹介しました。高い分配金は確かに魅力的であるのですが、分配金の仕組みを理解していないとなかなか思いがけず資産が少なくなってしまっていると考えてしまうと思います。
とはいえ、こういった投資信託には損益通算上のメリットが出てくる可能性があるので、処分に困っている場合には、一度利益の出ている銘柄と併せて損益通算してしまうのも手ではないでしょうか?
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