インフレに注意! 借金国家の日本の実情

みなさん、こんにちは!

 これまでの資産運用に関する様々な投資対象や商品に関する概要や特徴を書いてきましたが、その投資の目的の原点に立つものを紹介します。もちろん、お金が増えることはうれしいことですが、ここまで投資が必要になるのは、理由があります。

 その理由が「インフレ」です。

インフレとは、通貨の価値が下がることを言い、目に見える形で言えば、モノの値段が上がっていくことを指します。現状では、インフレはほとんど進んでいませんが、政府はインフレを達成しようとしています。どのくらいのインフレを達成しようとしているのかというと、年率2%前後のインフレを達成しようとしています。このインフレ率が達成すると、30年後には通貨の価値が約半減してしまいます。 そうなると、現在では100万円でできることが、30年後には200万円かかってしまうということです。

 このようにインフレによって、通貨の価値が実質的に下がっていくことを、「インフレ税」と言います。このような価値の目減りも問題ですが、本当に問題なことは、このインフレ税は長期的に見て初めて分かるもので、簡単にはわからないということです。

政府はなぜインフレを進めたいのか?

 現在政府はGDP比で、2.5倍の借金を抱えています。この借金を返済するためには税金を徴収するしかありません。しかし、税率を直接的に上げると、国民から非常に大きな反感を買う可能性が高いです。なので、税率を上げる以外の方法で入ってくる税金の額を上げなければなりません。そのためのインフレです。

 実はこの方法は歴史的に繰り返されてきた方法です。第一次世界大戦後のドイツや、日本でも日露戦争時や第二次世界大戦時には、非常に多くの負債を抱えました。そして、その返済をするときには国内のインフレによって返済を行いました。現状日本は非常に多くの負債を抱えており、インフレを達成しようとすることで、その問題を解決しようとしています。

 今後は、インフレが起きるか起きないのかではなく、政府は何とかしてインフレを達成しようとしているということに注目するべきです。