PERが低いことは本当に割安株なのか? PERが低いままでいることの理由

皆さん、こんにちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

さて、株式投資をする際に皆さんは、こういうこととを聞いたことはありませんか?

「PERは株価の割安割高を測る指標で、PERが低くなっている株式を狙え」というような文言です。この考え方は間違ってはないと思いますが、その考え方を信じて投資先を選択してよいのでしょうか?今回の記事では、このPERについて考えていこうと思います。

Contents

PERとは?

まずは、PERについて説明していきたいと思います。

投資先の企業を選択する時には様々な指標をもとにして企業を選択したり、スクリーニングをかけたりします。例えば、売上高だったり、負債だったり、配当金だったりです。それに対して、このPERは企業の利益に注目した指標です。

詳しくはこちらの記事を読んでみてください

次に計算式を見ていきましょう。

PERは、日本語名では株価収益率といい、株価をEPSで割った指数です。このEPSとは、企業の当期純利益を株式数で割った指標のことで、一株利益とも言います。

つまり、PERとは、一株当たりの利益と株価を比較したもので、利益の大きさに対して株価がどの程度の大きさなのかということを指しています。

そして、このPERが大きいということは、現在の利益に対して、株価が高い状況を指しており、PERが低いということは、現在の利益に対して、株価が低いということを指しています。

一般的にPERは、15倍程度が割安感があり、40倍まで行くと、割高感があるというような言われ方をします。

なので、冒頭でも書きました「PERが低い銘柄を選択する」というのは一見すると正しい投資手法に見えると思います。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

その銘柄なぜPERが低いのでしょうか?

冒頭で書きましたPERが低いということは、企業の現在の利益が投資家から過小評価されているというように読み替えることもできます。そのような場合には、ここに注目しなければならないと思います。

「その企業の株価が利益がなぜ過小評価されているのか」ということです。

PERが低い理由はしっかりあるということです。

この理由を考える場合には、まずは多くの投資家がどのようなことを考えているのかということについて、そして、その投資家の考えが反映された株価について考えていく必要があります。

投資家の考えていることとは

まずは投資家が考えていることについて考えていきたいと思います。もちろん例外もありますし、様々な投資家がいるので、すべての場合に当てはまるわけではありませんが、中長期の投資をする投資家であるのであれば、まず考えているであろうことを説明します。

それは、将来性です。

将来性とは、つまり、敬ぞ機的に利益を上げている企業である場合には、今後も同等程度の利益を上げてくれるかどうかということや、利益金額が大きくなっている企業である場合には、今後はさらに大きく利益金額を出してくれるのかということだったりします。赤字の企業であったとしても、将来的には高い利益を上げてくれる可能性がある場合には投資家は資金を投じます。

逆に現在順調に利益を上げていたとしても、将来的にその企業の減益を繰り返していくことが想定されている場合や赤字を出すことが予想されている場合には、その株価は下がっていくことでしょう。

このように投資家、特に中ちゅきで投資をしていく投資家の場合には、その企業の将来性を考えて投資をしていくものです。

株価とは?

以上のような点から、株価とはその企業の将来性を表した数字になります。

その企業の利益が今後とも順調に成長していくと考えられている場合には、株価は上昇していきますし、企業の利益が減少していくと考えられる場合には、株価は下がります。

つまり、株価=企業の業績の先行指標になっているという点です。

一般的に投資家は1年先あるいは2年先の企業の業績予想して投資を行います。なので、現在数値として出ている株価は1年後の業績を織り込んで出されていると考えられています。

なので、企業の利益のうち現在よりも1年後の利益が小さくなっていると予想される場合には、株価は下落しているはずですし、逆に企業の利益が順調に成長していくことが予想されていたり、大きく上昇することが想定されている場合には、株価は上昇しているはずです。

業績予想はどこに載っている?

このように、株価は企業の業績の先行指標になっているわけですが、こにょうな企業の業績予想をどこで見ていけばよいでしょうか?

こういった情報はかなり基本的なところになるので、多くの方は知っていると思います。

一覧としてみたい場合には、会社四季報などを使ってみることによって、その企業の二年先までの業績予想を見ることができます。また、より詳しく内容を知りたい場合には、その企業の四半期ごとの決算短信を見ていくことで詳しい業績予想を見ていくことができると思います。

また、この時注意しなければならないことは、業績予想は四半期ごとに出されますが、すべて同じ予想になることはまずないということです。なので、業績予想を見ていく場合には過去予想された予想値と今予想された予想値を比較してどのようであったのかということを比較したり、予想値と実績値を比較してどのようであったのかということを比較してく必要があります。

低PERで取り残されている企業があるのであれば、その企業の業績予想を見てみてください。

その企業が取り残されている理由がわかるかもしれません。

まとめ

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。

PERは株価の割高感や割安感を図る重要な指標になりますが、割安な銘柄には割安な理由があります。その理由はもしかしたら一時的なものかもしれません。この場合には、むしろ本当の意味で割安な可能性もあるので、投資先として検討するべき銘柄なのかもしれません。しかし、その多くが将来的に利益を上げることが難しいと考えられている企業であるために、PERが低いのではないでしょうか?

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